暗く染めた毛を明るく

金髪を暗く染めて、また明るくしたい。
暗い白髪染めを続けているけど、明るくしたい。

この場合の明るくする仕事は、
通常の黒髪を明るくするヘアカラーとは全く違います。

通常のヘアカラーは、
髪に色をつけているメラニン色素を漂白して明るくします。
ちょっと明るいカラー剤から、明るい髪色になるカラー剤と色々ありますが、
どれだけ色素を漂白するかによって、
髪の明るさをコントロールします。

そのちょっと明るくや明るくなるヘアカラー剤を、
暗く染めた髪に塗っても、
ほぼ明るくなりません。

それは、暗い色がヘアカラー剤の色素によって染まっているので、
メラニン色素ではないからです。

ヘアカラー剤の色素を漂白するには、
髪を金髪などに明るくする、ブリーチ剤(ブースター)を使用するのが一般的。


白髪が混じっている毛束を左が一番暗く、右へ行くほど色素が薄いカラー剤で染めた毛束。
ヘアカラーの明るさを数字で書いてある場合もありますが(メーカーにより異なる)、
おおよその感じですと左から、1、4、6という明るさ(暗さ)の感じ。

 
暗い色素を破壊しつつ、髪にもなるべくやさしい薬剤を塗布。
通常のブリーチより、髪に対してダメージが低いタイプもありますよ。


塗布後約25分放置して、洗い流した後。
塗っている色素が薄い毛束ほど色が抜けました。

今回は、「白髪の混じっている毛束を1度染めした物」に対しての脱染実験でしたが、
場合によっては、2度3度4度と暗い色素が重なっている場合もあります。

この場合は、より色が抜けにくく、
髪のダメージがより大きくなったりや、均一に色が抜けないなど、
とてもデリケートな脱染となり、希望の色にならない場合も。

明るい髪を黒染めした場合や、
ずっと暗い白髪染めを繰り返している場合には、
自然な茶色にすることはとても困難な作業です。
ブリーチ剤を塗ってみないと、
どれ位色が抜けるのかの予測も難しいです。

暗い色に染めることがダメという話ではありませんが、
暗くするとその後の展開には時間が必要です。

家でも手軽に自分で染めることもできますが、
最初からあまり暗い色で染めると後々大変になりますので、
自然な色から試してみてはいかがでしょうか?

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